自分の操縦席に何を置くか

「自分の操縦席に○○を置くな」という言い回しがある。


○○には大抵、NVCやコーチングなどのスキルやメソッドが入る。


私が、新しいスキルやメソッドを習得するとき、往々にして人生をそのスキルに明け渡してしまう。


たとえばコーチングを習い始めると、「ティーチングするのではない、会話から引き出すのが大切なのだ」と考え、そのスタイルに執着しちゃう。


NVCであれば、「観察・感情・ニーズ・リクエスト」というステップに固執しちゃう。


フォーカシングの本を読むと、フォーカシングをやってみようとする。


もちろん、習得のトレーニングで、不自然さが出てくるのは仕方ない部分もあると思う。


ただ、その過程が苦しみを生むとき、冒頭の言葉、「自分の操縦席に○○を置くな」はとても有効です。


ここまでは、私は、すっと納得できました。


では、操縦席に何を置いたらいいんだろう?

この問いが続いて浮かびました。



まず真っ先に浮かぶのは「私」


もちろん、「私」にも様々な質感がある。


わがままでエゴの強い私。

大切にしている「価値観」も私。

内なる深淵にある「静寂」・・・それは既に私と呼んでよいのかわからないけれど。


「私の中心に置くものは何か」


しばしこの問いと付き合っていこうと思います。



記憶の湖

これまでに出会ってきた多くの人たちから影響を受け続け、そしてそんな人たちと過ごした時間の記憶の集合体のようになって今の僕があるのかもしれないと考えることがある。 「パイロットフィッシュ」大崎善生

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