成仏した想い


息子が中学時代に、部活を辞めたいと話をしたことがあった。

私は、息子の想いを充分に聞くことをせず、大変な事もあるとは思うが、頑張ってはどうかと語った。

その後に、息子にとっても家族にとっても辛い出来事があった。

そこから私は必死に、自分を変え、息子を救いたい一心で、様々な学びに手を広げ、ボランティア活動にも参加したりした。


今、息子が大学を辞めたいと話をした。

私は彼に寄り添って充分に話をし、ともに悩んだ。

最終的に、休学してみることを息子は選択した。


この過程は、かつての私の後悔と、渇望の結果であり、私の癒やしであり、喜びとなった。





一つ、私の中のわだかまりが、成仏した。


そして、この癒やしを通じて、恐らく、私の中のこだわりが中立的になって行く予感がする。

記憶の湖

これまでに出会ってきた多くの人たちから影響を受け続け、そしてそんな人たちと過ごした時間の記憶の集合体のようになって今の僕があるのかもしれないと考えることがある。 「パイロットフィッシュ」大崎善生

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